モラルハラスメントとは?

モラルハラスメントとは?

 

モラル・ハラスメント―心理的虐待―うつの原因がわかった!!

あなたは、どんな性格タイプですか?自己主張がはっきりできて、実行力がありますか?それとも、自分が悪くないのに、ついあやまってしまったりしますか?「モラルハラスメント」に悩んでいる方は、一言でいって「良い人」たちです。いつも相手の都合を気にかけ、遠慮がちで、礼儀正しく、何かあると自分が悪いと思ってしまい、一生懸命誠実であろうとし、自分を責めてしまいます。なぜこんな「良い人たち」がうつや心身症などで苦しまなくてはならないのでしょうか?
うつの症状で精神科医を訪れても、数分症状を話した後はお薬を処方されるだけというケースが多いようです。そして、「自分はきっとうつの系統の家系なのだろう」とか、「仕事が忙しいからうつになってしまったのだろう」とか「何もかもそろっている理想的な家庭なのに、気分が優れない自分はわがままなのだろうか」と思ったりします。

 

しかしカウンセリングを受けていただくと、その方の生きてきた日々がはっきりと見えてきます。
そして、現在心身の不調を抱えている方たちは、子供のころ親、兄弟や身近な人から、あるいは結婚後配偶者から「モラル・ハラスメント(心理的虐待)」を受けていることが多いことがわかってきました。「なんとなくおかしい」「なんとなく幸せではない」という状況の中に、「体に傷が残らないサイレント・バイオレンス」が隠れていることがわかってきました。

 

「うつ」や心身の不調には必ず原因があります。そして、誰もが幸せになる権利を有し、誰もが幸せになる力を持っています。どんなに「サイレント・バイオレンス」によって生きる力が蝕まれても、きっと立ち直ることができます。共に歩んで行きましょう。「国際メンタル・フィットネス研究所」では、「モラル・ハラスメント」の問題に、これからも積極的に取り組んでいきます。被害者の方たちが安心して集える場も提供していく計画です。

モラルハラスメントの加害者は、人の心を操作することから、「マニピュレーター」といわれます。「操作する人、人を繰る人」という意味です。被害者をじわじわと追い詰め、自信を失わせ、罪悪感を持たせ、自分から離れられないようにしつつ、常におとしめて心のエネルギーを吸い取ります。

モラルハラスメントの被害者は、自己価値観の低い人が陥りがちです。
たとえば、あなたが気に入ってかわいいフルーツ柄のお皿を買ってきたとします。食事のときにそのお皿を出し、夫から「かわいいね」といってもらおうとワクワクしています。ところが夫が、「なんだこの趣味は。まったく困ったもんだな。俺がついていればこんなものを買わせなかったのに。まあ、しかたがない。」と、渋い顔をしたとします。このとき、「何か悪いことをしてしまったのだろうか。私の趣味は悪いのだ。申し訳ないことをした。」と思うとしたら、あなたはモラルハラスメントの被害にあう危険があります。「そんな失礼なこといわないで。嫌なら使わないでください。私はかわいいと思うわ。」と言い返せるくらいなら安心です。モラルハラスメントの被害にあいがちな人は、子供の頃から自己価値観を挫かれてきた人達です。そのために、マニピュレーターの策略にまんまとはまってしまうのです。

マニピュレーター自身もまた、児童虐待の犠牲者ではないかと考えられます。その心的ダメージを、相手からのエネルギーを吸い取ることで回復しようと企てているのです。しかし、いくら相手をおとしめても、結局自己嫌悪が募るため、さらに相手からエネルギーを吸い取ろうとする悪循環がはじまるのです。そして被害者はますます、「ごめんなさい、ごめんなさい」と、無力無抵抗に陥っていきます。これを、「極度のサレンダー状態」といいます。このような状態に陥った被害者は、たとえマニピュレーターの元から離れられたとしても、重いPTSDに苦しめられます。

マニピュレーターは、通常病識がなく、また自分が人を苦しめているという自覚がありません。残念なことに、こうした人たちにいくら愛情を注いでも、相手に気づきがない限り、無駄な努力に終わります。あなた自身を牢獄から救い出し、活き活きとほんものの人生をあゆみたいと思いませんか。それは可能です。

モラルハラスメントとは?

 

今回は手始めに、
配偶者からの「モラル・ハラスメント」に絞ってまとめてみます。

 

「国際メンタル・フィットネス研究所」にいらっしゃる方達は、想像を絶する心理的虐待にあいながらも、「自分が悪い」と思い込んでいる場合が多く見受けられます。特に多いのは夫からの「モラル・ハラスメント」です。これは、お話に見える方が女性が多いということから、私が知っている限り女性の被害者が多いということのようです。専門家は、「モラル・ハラスメント」を受けている夫たちも多いといいます。しかし私は男性から相談を受けたことがなく、したがって自分の経験からでは、被害男性の実態がわからないので、妻が被害者になるケースについて記します。無視され、暴言を吐かれ、セックスを強要されたり、あるいはまったくのセックスレスになっていたり、ちょっとしたことで夫から激怒され、ぴりぴりと緊張しながら耐えています。そしてマニピュレーターからは、「お前のせいで俺はこんなに不幸だ」「お前が俺の面倒をちゃんと見ないからこういうことになる」と、常に罪悪感をもたされ、心に大きな傷を受け、自己イメージが低下し、うつにおちこみ、自殺を考えたり、実際に自殺にいたることもあるようです。

マニピュレーターと常に生活をともにしている妻は、「普通の結婚」がどういうものなのかすっかりわからなくなってしまいます。相手の幸せをともに喜び、小さなことで心を通い合わせ、目と目があったらにっこりする、そんな夫婦の当たり前が存在しないのです。「愛とは相手の幸せのために自ら成長し、相手の成長を心から喜ぶこと」という定義があります。あなたのパートナーはこんな心的姿勢を持ってくれているでしょうか?もしそうでないとしたら、マニピュレーターであることを疑ってみる必要があるでしょう。「不機嫌を撒き散らす」「あなたをなじる」「あなたに嫉妬して行動を見張る」「あなたが外で人間関係を作ることを警戒する」「あなたがお友達と会うことなどを夫が嫌がるため、知らず知らずに孤立してしまう」「勉強や仕事など、あなたが能力を伸ばすことを嫌がる」「あなたが「これだけはしないで」といって嫌がることを繰り返しする」「それについて抗議すると、「ひどいのはお前のほうだ」といって涙ぐむ」そんな行動は見られないでしょうか。

あなたは苦しむ必要がないのかもしれません。むしろ、自分を見つめ成長していかなければならないのは相手のほうかもしれません。自分ばかりを責めるのをやめて、あなたが置かれた状況を冷静に分析してみる必要があります。しかし、この記事は、無理に離婚を勧めるものではありません。判断は時間をかけて、悔いのないようにしてください。幸い「サイレント・バイオレンス」は、体に傷の残るドメスティック・バイオレンスのように、今日生命の危険があるわけではありません。じっくり取り組む余裕があります。自分の置かれている状況を客観的に把握し、自己卑下の悪循環から抜け出し、自己価値をありのままに認め、現実的な判断を下し、生きて行きましょう。たとえば経済的な事情などで、やむなくマニピュレーターのところにとどまる決断をすることもあるでしょう。しかしその場合も、心身がぼろぼろになるまで餌食にならないよう、断固とした態度をとる必要があります。

私自身がマニピュレーターの被害者でした。それに気づくまで15年以上も「サイレント・バイオレンス」にさらされ、そして「もっと自分が愛情を注げばきっとわかってもらえる」と耐え続けたのです。しかし、マニピュレーターはこちらが人間的な愛情をもって接すると、「こいつはいくら馬鹿にしても大丈夫だ」と見くびってきます。残念ながら、「いつかこの人が変わるのではないか」という願いは何十年たってもかなうことはないのです。よく、「あなたが変わることによって次第に相手が変わってくる」といいます。それは、97%真実であるといえます。しかし、3%の例外があるのです。「モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない」を書いた精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌ博士によると、A級マニピュレーターといえる「自己愛性人格障害」の症状を持った人は全人口の3%と考えられるといいます。その場合、イルゴイエンヌ博士は「改善の可能性はない」といいます。残念なことですが、事実を真摯に受け止めて、「その後」の人生を最もよく生きることに集中しましょう。

モラハラの被害者は、うつなどの苦しい症状については自覚していても、自分がモラハラを受けているという自覚に乏しいことが多いのです。私もかつて友人に「今度結婚するときは『おはよう』といったら『おはよう』といってくれて、『花が咲いたのよ。きれいね。』といったら『本当にきれいだね』といってくれるひとがいいの。」といいました。そうすると友人は突然大声で笑い始めました。そして言ったのです。「ちぐささん、それぜったいだいじょうぶだよ。だってそれ普通だもん。」「おはよう」と声をかけるといきなりゲップをはきかけられ、「お花が咲いたのよ」というと、突然「お前は戸締りが悪い。泥棒が入ったらどうするつもりだ」と怒鳴られる。こうした暮らしが「普通ではない」ということにあなたも早く気づいてください。

■出会い■

マニピュレーターは最初はとても優しく思いやりあふれているように見えます。快活で話が面白く、個性的に見えたりします。また、プレゼントも高価なものを張り込んでくれたりします。高級なレストランに連れて行ってくれるかもしれません。そして、キャリアウーマンなら「あなたの成長を心から応援している」「お互いのキャリアを大切にしよう」などと言ったり、専業主婦希望なら「一生大切にするよ」「お金のことは心配要らない」等と、女性の泣き所をついてきます。あるいは、自分の不幸な境遇を涙ながらに語り女性の同情心をついてくることもあります。モラハラ関係の本も沢山出ていますが、どの本にもこの段階でマニピュレーターを見分けることは難しいとあります。一方で「でも何かヘン」と思うこともあります。ちょっとした時にぞっとするような冷たさを感じるとか、私の話をちっとも聞いてくれない、など、「何かヘンだな」と思うのです。このとき女性が健全な自己イメージを持っていたら、「おかしい」と疑うことができるのでしょう。しかし、被害にあう女性は、自らも親からモラハラを受けていたりして、「嫌な感じ」に対する感受性が鈍かったり、「早く結婚して頼りになる人がほしい」などと、一人では生きていけないという思い込みがあったり、「こんな自分にはもう素敵な人は現れない」などと自己イメージが低かったりすると、そのまま「なんとなくヘン」と思いながら結婚までいってしまうのです。

■豹変する■

マニピュレーターは妻が自分のものになったと確信したとたんに豹変します。
「結納」「結婚式」「第一子の出産」等を境に、突然不機嫌になります。突然セックスを拒絶し出すかもしれません。ちょっとした事で突然大きな声で怒鳴ったり、激しくなじったりします。例えば、マニピュレーターが好きなお料理を作ると、「お前は俺を太らせて殺そうとしている」といい、嫌いな物を作れば「嫌がらせをするつもりだな」などと言い出します。恐ろしい目で睨み付けたり、「ちぇっ」と舌打ちをしたり、ばたんとドアを閉めたり、話しかけても返事をせず、あからさまに無視をしたり、こちらが大切なことを話し始めても、話を捻じ曲げて自分のことを話し始め、こちらは何が何やらわからない気持ちになったりします。

■密室を利用する■

こうした嫌がらせを始めるのは、他人の目が届かない密室です。
家の中や車の中などです。独特のやり方で妻を威嚇し、妻が精神的に追い詰められて苦しむ姿を見て、満足します。しかし、満足している姿は見せず、「お前のせいで俺はこんなに苦しい」という被害者の立場をあくまでも貫こうとします。一方で「内面・外面」がはっきりと違います。一歩外に出れば「理想的な優しいお父さん」です。例えば友人の家族と一緒に出かけたとします。マニピュレーターは終始ご機嫌で甲斐甲斐しく人の面倒を見て、妻にも思いやりのある態度で接し、会話も紳士的で楽しいのです。妻は一瞬、「やっぱりこの人はいい人だったのだ。私たちは理想的な幸せな夫婦なのだ」と思います。しかし、友人が去り、夫婦と子供だけになると、突然マニピュレーターは豹変します。むっつりと黙り込み、不機嫌な雰囲気で周りを威圧します。そして、「お前があの時こういったのは大失言だ。どうするつもりだ。」などと、次々に失態をなじり始めます。外面が完璧であるために、他の人からは「あんないいお父さんのことを文句言うなんて罰が当たるわよ」等と言われていまいます。「誰にもわかってもらえない」これがモラハラ被害者の悲痛な叫びなのです。

■暴力は伴わない■

マニピュレーターは他人から見てわかるような体にあとの残る暴力は振るいません。マニピュレーターは外からの評価を極端に気にします。ですから、証拠が残るようなことは絶対にしません。あくまでも言葉と態度による「サイレント・バイオレンス」に徹します。そして、離婚も望んでいません。ただ、妻から心的エネルギーを吸い取って、自分の空虚な内側を満たそうとしているだけです。しかし、いくら妻に嫌がらせをしても、完全に自分の中身が満たされることはありません。マニピュレーター自体が子供のころ、親からのモラハラを受けていた被害者である可能性が高いのです。傷つき苦しんでいる妻を見ても、完全に満足することはなく、さらに自己嫌悪がつのるらしく、モラハラはエスカレートしていきます。

■サイクルがある■

モラハラにはサイクルがあるようです。これは暴力を伴うドメスティック・バイオレンスとも似ています。モラハラがエスカレートしていくと、妻はいつかたまりかねて爆発してしまいます。妻の側が激怒したり、出て行ったりしてしまうこともあるでしょう。そうすると、マニピュレーターは人が変わったように甲斐甲斐しく家事をしたりして、妻のご機嫌をとろうとします。態度も優しく、思いやりにあふれ、言っていることも理にかなっているように見えます。そして、妻が「やっぱりこの人もいい人なのだ。もう少しがんばってみよう」と思い直したとたん、じりじりと不機嫌モードに切り替わっていきます。あとはモラハラがエスカレートしていって妻が爆発するというサイクルを繰り返すことになります。往々にして、一度優しい顔を見せた後のマニピュレーターの逆襲は激しさを増していきます。事態は悪化していくのです。

■嘘をつく■

マニピュレーターは平気で嘘をつきます。被害者になる妻は几帳面な性格の人が多いので、「あなたはこの時こう言った」ということを覚えていて確認しようとします。例えば「あなたは納豆は嫌いだといったでしょう」と妻が言ったとします。しかし、マニピュレーターは平気で自分の言ったことを覆し、その上に「妻が悪い」、と、妻を責める材料に転じます。「そんな事を言ったことは一度もない。納豆を食べさせてもらえない自分は世界一かわいそうだ。きっと体にいいものを食べさせないようにしているのだろう。お前のその真意はなんなんだ。俺を陥れようとしているのか。」などと言い出します。かつて「納豆なんて大嫌いだ。そんなものを食べさせようとするお前はなんてひどい妻なんだ」と言った事等、あたかもなかったかのように言います。妻は、次第に「自分のほうが頭がおかしいのではないか」と思い始めてしまいます。

■妻を狂人扱いする■

マニピュレーターは妻に罪悪感を持たせ、自己価値を貶め、常に自分が正しく、自分は被害者であり、妻が自己中心的だと主張します。そして、妻が反論したり、マニピュレーターにされた事をそっくりやり返すと「お前は気が狂っている」「頭がおかしい」などと、妻を狂人扱いします。また、「何が問題なのか」をはっきりさせず、妻を混乱させます。「何が悪かったの?」と聞いても「そんなこともわからないのか。そんなことがわからないお前は普通じゃない。そんな普通じゃないお前と一緒に暮らしている俺の苦しみを考えてみろ。ずっと耐えてきたんだぞ。」と言われてしまいます。結局、「何とか夫婦の間を良くしよう」、「そのためには努力しよう」、と頑張っている妻が「常軌を逸した狂人」にされてしまうのです。

■お金■

マニピュレーターはほとんどの場合ケチです。自分のものにする前は惜しみなくお金を使ってくれたのと対照的に、自分のものになったと思ったとたん、妻のお金を当てにするようになります。「釣った魚にはえさをやらない」とばかりに、誕生日もクリスマスも自分はプレゼントを要求しておきながら、妻には「お前は何でも持っているだろう」と何もくれません。家庭にぎりぎりの生活費しか入れてくれず、妻が自分の預金を取り崩したり、働きに出たりしないと生活できません。しかし、働く妻に「お前の我侭で俺たちはこんなに迷惑しているのだから、もっとしっかり家事をしろ。手抜きは許さん。」などといいます。一方、マニピュレーターは自分の事をよく思ってもらいたいという相手には惜しみなく時間もお金も注ぎ込みます。マニピュレーターは親から本当の意味の愛情をかけてもらったことがないため、逆に何とか愛情を埋め合わせようと自分の親には懸命に尽くします。そして、妻には「俺は理想の母親に育ててもらったのに、お前が薄情なために俺はこんなに苦しんでいるのだ。」と言います。あるいは、親からの愛情不足に気づいているマニピュレーターは逆に親や親戚との付き合いをすべて妻に押し付け、知らん顔を決め込む人もいるようです。妻には誕生日にプレゼント一つ買わないマニピュレーターは自分のためには高級スーツや高級車、そのほか高価なものを惜しみなく買ったりします。また、ご近所や趣味のサークルなどでも、よく思われたいと思えば理想的な人物像を演じ、お金も惜しみなく出します。妻には「俺の金でパンを買った。米があるなら米を食え。」となじるのに、です。

■セックス■

セックスについては、欧米と日本でかなりの違いがあるように感じます。なぜかと言うと、イルゴイエンヌ博士は「男性は自己中心的にセックスを強要することで女性を支配しようとし、女性はセックスを拒否することで男性を支配しようとする」と述べているのです。しかし、「国際メンタル・フィットネス研究所」に寄せられた女性たちの声からは違った様子が見えます。今まで「国際メンタル・フィットネス研究所」で、「夫から自分勝手にセックスを強要され、応じないと不機嫌になる」と訴えたマニピュレーターの被害者は一人だけで、あとはすべて「夫の側からセックスを拒否する」という女性たちばかりなのです。日本では男性が女性化しているのでしょうか?「セックスをしない」という受身の暴力で妻を心理的に貶め、自己無価値感を植えつけようとするマニピュレーターが多いように見受けられます。

■共感性がない■

マニピュレーターは「自分だけが苦しめられている」といい、妻の苦しみにはまったく鈍感です。マニピュレーターは激しく死を恐れ健康には人一倍気を使います。また小さな切り傷でも「イタイ、イタイ」と大騒ぎし、こちらが共感しないと激怒します。一方で、妻が病気になっても、思いやりを示すどころか恐ろしく不機嫌になります。熱を出して寝ている妻に向かって「俺たちの飯はどうなっているんだ。」と冷たい声で言い放ち、「俺たちは外で食ってくるぞ」と言っていなくなってしまいます。
また、機嫌のいい時は自分の話を延々と話します。そして妻に聞いてもらいたがります。ところが、妻が自分のことを話しだそうとすると、不機嫌になって顔を背けたり、耳を覆って、「聞きたくない」といったりします。思いやりがあると思われたい相手には、心から暖かく接しますが、見下した相手には暖かさのかけらもない接し方をします。マニピュレーターは人格を使い分けることができるのです。

■嫉妬■

マニピュレーターは嫉妬深いです。自分は浮気をしていたりしますが、一方で「妻が浮気をしているのではないか」とあらぬことで激しく嫉妬します。また、妻が妻の家族や友人と親しくすることを嫌がります。夫が嫌がるので友人と会えなくなり、いつの間にか疎遠になってしまってモラハラの被害者が孤立するということがよくあります。また、モラハラの被害者の女性は向上心があって勉強家、努力家であることが多いのですが、マニピュレーターは妻が勉強したり仕事で成功したりすると、自分の威厳が脅かされると思い、極力その価値を貶めようとします。妻の前では、「そんな仕事何の価値もない。暇ネタだ。埋め草だ。」「そんな仕事は詐欺の片棒かつぎだ」などといいます。しかし、妻のいないところでは友人などに大げさに妻の自慢をしているのです。妻が幸せそうだったり満足していると不機嫌になり、妻が辛そうにしているとウキウキと上機嫌になります。

■子供を利用する■

マニピュレーターは、通常の結婚生活が維持されている間は、子育てはすっかり妻任せです。ところが、いざ離婚の話が本格化すると、豹変します。子供に付きっ切りになって法的に有利な立場を築き、親権を主張し、妻には慰謝料を請求したりします。また、妻がいないときに子供を連れ歩き、友人や知人に「妻が子供の面倒を見ない」といって歩くこともあります。マニピュレーターの友人達は「またあの奥さんは子供を放り出しているらしい」と思うようです。マニピュレーターは人格を使い分け、弁護士や判事にも、自分の嘘を信じ込ませます。また、子供には「お前のお母さんはひどいお母さんだ。お前の面倒を見ない。お母さんはお前を育てることができない。お父さんと離れたら大変なことになる。」等と言って聞かせます。手当たり次第に物を買って与えて歓心を買うこともあります。子供が小さいときは、母親と子供の信頼関係にひびが入ることがあります。しかし、子供が成長すれば必ず子供は自分が利用された事がわかります。マニピュレーターが子供を利用しているときは、妻は粘り強くがんばりぬく胆力が必要になります。しかしマニピュレーターは世間体を重んじますので、ふつう離婚は望みません。「子供がかわいそうだ」などと妻に罪悪感を持たせ、離婚裁判でも嘘をつき何とか婚姻を継承しようとします。

以上大まかに、配偶者からのモラルハラスメントの例を説明してきました。
まだまだ、「事実は小説より奇なり」で、驚くような実例はそれこそ星の数ほどあるでしょう。被害者は、自己回復のステップを踏んでいく必要があります。それは生易しいものではありません。しかし、一生闇の中で過ごすよりもよいのではないでしょうか。